翔ぶが如く 1-7 / 司馬遼太郎
司馬遼太郎の幕末物の中の一つ、明治政府の設立から西南戦争までを描いた名作「翔ぶが如く」です。
この作品は20歳くらいのころ、高校で働いていたときに図書館で借りて通勤の電車内で読んでいました。で、手元にはなかったので買い揃えたいと以前から考えていたのですが、近所の古本屋にハードカバーが全巻2000円で売っていたのでようやく手元に置けることになりました。
どうも、この本が刊行されたのは1975年らしく、当然僕なんてスペルマにもなってなかった訳ですが、長い歳月を経て、僕のところへやってきてくれるというのは感慨深いものがありますね。
さて、司馬遼太郎作品の人物の中でも僕はとりわけ変人、奇人に属する人に強い関心を引き立てられるのですが、「花神」の村田蔵六しかり、「菜の花の沖」の高田屋嘉兵衛しかり、そしてこの「翔ぶが如く」では川路利良です。冒頭から世界の車窓からうんこを放り投げて一躍僕の心を鷲掴みにしました。
一般に西南戦争と言えば、西郷隆盛が明治政府に対して起こした反乱という風に学校教育などでは片付けられますが、この作品を読むといやいやそうではなくて深い人間模様が織りなしております。歴史なんて実際には1行で片付けられる訳がないのに学校では1行で片付けられることがほとんどです。それは仕方ないことなのですが、歴史を知るということは人類が生存していく上で(中略)というわけで、僕は歴史小説が大好きなのです。

- ふつう